経絡ストレッチとは

 

経絡(けいらく)というのは 中国医学の考え方で 人間を構成する基本物質である 氣 というエネルギーの通り道。


その道にさまざまな反応を起こすのがツボ。

体の表面と内臓をつないで 全身をめぐっている経絡の流れを整えることで 骨格の症状を整えたり内臓の疲れを とることができます。

最初に呼吸法で 姿勢や呼吸を整え、ツボ刺激にストレッチを組み合わせるという相乗効果で 氣の流れる通り道である 経絡の流れを整えていきます。


運動とリラックスをくりかえして 筋肉への意識を集中させて、呼吸法も伴わせて行います。

ツボ刺激をして ストレッチをして 体の緩み具合、変化を感じていくことを体感する。

丹田という 氣の中枢に集中することによって 修正をしていきます。

最後はリラクゼーションで 自分の体と向き合い 全身を緩めていきます。




東洋医学 中医学 漢方


東洋医学とは 厳密には 中医学 インドのアーユルヴェーダ、チベット医学などの医学をまとめたもののことを言うのですが、現代の医学では 中国の伝承医学である「中医学」と、そこから独自に発展した日本の「漢方」 を 「東洋医学」と呼ぶことが多いようです。

「漢方」というと漢方薬のことを 思い浮かべるかもしれませんが、少し昔は西洋医学を「蘭方」中医学の影響を受けたものを「漢方」として使われていました。


東洋医学の特徴は、体の治癒力を増大させて、新陳代謝を促します。単に病気を治すだけでなく、体質から改善することができます。テレビのコマーシャルでもみかける「未病」という言葉、特に目立った症状がなくても「元気が出ない・活力がない」というのは病気の段階に入っていると考えられます。身体に問題がなければ 「元気がでない・活力がない」ということはあり得ません。これこそ「未病(未だ病気ではないが いずれ病気に移行するかもしれない)」を意味するものです。「病気」になる前の「未病」の状態で気付きもとの状態に戻せるようになるには 自分の体と日々向き合うことが大事です。


中医学では、薬膳や漢方薬、按摩 鍼灸 気功 経絡やツボを使用した治療法があります。

その中でも 副作用の少ない(誰でも実行しやすい)経絡を意識したストレッチとツボ刺激を組み合わせた 「経絡ストレッチ」で 体の中の治癒力を高めていきましょう。



陰陽説とは


世の中の事象すべてが、陰と陽という対立した形でなりたっているという考え方。

  宇宙では   太陽が陽  月が陰

  1日では   昼が陽   夜が陰

  空間では   天が陽      地が陰

  明暗では      明が陽   暗が陰


しかし、陰陽は常に変化し バランスを保つことによって安定してきます。


体の中の陰と陽の関係

内臓では 中身のつまっている五臓が陰       

つまっていない腑(胃 腸 膀胱など)は陽

体表では 

日焼けしやすい上半身、背中は陽  

日焼けしにくい下半身、腹部は陰


東洋医学では 病気は陰陽のバランスが崩れると起こると考えられています。これを立て直そうと働くのが自然治癒力です。

運動にも陰と陽があり 上に伸ばすような動きや開く動きは陽 下げる動きや閉じるような動きは陰

どちらもやはり バランスが必要です。

呼吸法によって 陰と陽のバランスを整えることができます。

吸ってとめると 陽のエネルギーの補給 はいてとめると 陰のエネルギーの補給

陰陽の呼吸法で調整ができます。

 


五行説とは


宇宙にあるすべてのものに 木 火 土 金 水の5つの要素とむすびつけ それが互いに助け合ったり 抑制しあったりしているという思想


△相剋関係(抑制 牽制)

木は土を剋する  

木は土の中に根を張って、土の栄養にを吸収して成長する

木は土を剋する   

土は水を吸収し、堤防をつくって流れをせき止める

水は火を剋する   

水は火の勢いを弱めることができる。

火は金を剋する   

火は金属を溶かす

金は木を剋する   

金属で作った刀や斧は木を切り倒す


▽相生(協調)

木は火を生ず    

木と木を摩擦すれば火が生まれる

火は土を生ず    

木は火によって灰となり土にかえる

土は金を生ず    

土は金を生む

金は水を生ず    

金属を鉱脈のあるところには水がわき出る

水は木を生ず    

木は水により成長する


五臓においても  木は肝  土は脾 水は腎 火は心 金は肺 に置き換えられ 相生 相剋関係で 病気の予防や把握に活用されている。

呼吸について

呼吸は自律神経(内臓や心臓の様に神経意志とは無関係に作用する神経)の支配下にある。
はくときには副交感神経(リラックス)  吸うときには交感神経(緊張)が作用する。
しかし、肺のまわりの肋間筋は随意筋といって 自分の意志によって動かすことのできる筋肉なので自分で意識して動かすことができます。
呼吸法をすることによって交感神経 副交感神経を意識的に刺激することができます。

呼吸によって取り入れられた酸素は、血液に入り全身に流れていき 細胞一つ一つが呼吸をする。
ただ 呼吸法でたくさんの酸素を取り入れればいいのではく、血液の流れがよくないと 体の末端部まで酸素を届けることができません。
体や心の緊張で 血管が収縮し 血流が悪くなっているようでは せっかく取り入れた酸素を 全身の細胞に届けることができないのです。

ストレッチで筋肉を緩め血流を良くするということは よく知られているのですが あんがい集中することで流れがよくなるということは知られていません。
中国医学での 細胞一つ一つに酸素を送る ということは 気を流すということ。
気は意識をしたところに流れていきます。 意識するとは 集中すること。

簡単なストレッチが 集中する ということによって 気を流すという ストレッチに代わってきます。
ストレスと七情(喜・怒・憂・思・悲・恐・驚)

「ストレス」という言葉をはじめて医学用語として用いたのは、カナダのハンス・セリエ博士で、1936年のことです。

中国では、精神と肉体は一つであると考えられ ずっと古い時代から、ストレス(感情)と身体の関係は密接だと考えられていました。
おり、中国では、精神的な情緒の変化を喜(喜び)・怒(怒り)・憂(憂い)・思(思い悩み)・
悲(悲しみ)・恐(恐れ)・驚(驚き)と7つの要素に分けて、これを「七情」といい、度を過ぎると病気を起こす原因になります。

七情は7タイプの感情のことを指していて、これと臓腑は深い関係にあると考えられています。

喜は 気が緩む(うれしくて気が緩む)喜びすぎると「心」を傷つける。
怒は 気を上昇させ(頭に血が上る)「肝」を傷つける。逆に「肝」の働きが鬱滞すると怒りやすくなる。
憂は 気はちじみ(気をもむ)消化器系「脾」を傷めやすく 度が過ぎると、食欲不振などがおこる。
思は 気はかたまり(気がふさぐ)思い悩みすぎると 「脾」を傷つける。
悲は 気は消える(気力がなくなる)悲しみは「肺」を傷つける。
恐は 気は下降し(恐ろしくて腰が抜ける)「腎」を傷つける
驚は 気は乱れ(気が動転する)感情が不安定になり「腎」が傷つく。

なんとなく 喜ぶという感情は良く 悲しみや怒りは悪い感情に思われがちですが、どの感情も必要であり、健康な状態であれば これらの感情の変化が見られても、すぐにコントロールされます。 強いストレスが加わったり、長期間なストレスが継続すると身体が調整できなくなり、病気が発症するという理論です。

先天の気 後天の気

中国医学の考え方の中で、「先天の気」「後天の気」という考え方が有ります。
「先天の気」とは生まれながらにして両親から受け継いだ気の事を言います。
腎に蓄えら得れていて 少しずつ使われ、全てなくなった時に人は死を向かえるそうです。
生まれながらに体の弱いという人は、先天の気が少ないということになります。
しかし 生まれながら体の弱い人は、一生弱いのかというとそうではなく、
呼吸から得る 「天の気」と食べ物から得る「水穀の気」を補充することによって 生まれながら体の弱い人でも
健康になる事ができます。
普段 何気なくしている呼吸。。。。栄養を補給しているのです。
食べ物は何日か食べることができなくても 何とかなりますが 呼吸は数分出来ないだけで人は生きていけません。
体の弱い人が 空気のいい所で療養をする。というのを聞きますね。
よくわかる気がします。

呼吸をして「天の気」を取り入れ 食事による「水穀の気」で生命力を増やし 元気を巡らせましょう。

冬は腎をととのえましょう



中国医学の腎は生命の種のようなものよく言われます。

それぞれの親から受け継いだ、遺伝子情報 生命力が詰まっている種を選んで私たちは生まれてきました。

同じ土地で同じようなものを食べ、同じ環境で育っても それぞれ違うのは、その種の違いなんです。


腎の気が弱ってくると、生命力が弱るので、老化現象である白髪が増えたり耳が聞こえにくくなったり トイレが近くなったり、そして一番よく症状に現れるのが腰。


痛いというわけではないけど なんだか重だるいことはないですか?

ストレッチヨガでは、経絡ストレッチを使って、腎や膀胱(腎と表裏の関係でつながりのある)をととのえていきます。また、からだを冷やさないようにすることも大事な養生方です。

腎は納気を主り おなかのほうまで気を送るのは、腎の役割だそうです。ヨガでよく使う腹式呼吸は腎がしっかりしていないと おなかのほうまで届かないのです。


腎をしっかりととのえるということは、アンチエイジングにつながります。